ピラティスとヨガって何が違うの?という疑問をお持ちの方いませんか?
いや、私がそうでした。
ヨガには真剣に取り組んだ時期もあり、一連の流れや動作(ポーズ)は分かっているつもりですが、ピラティスのことはさっぱり分かりません。
そこでピラティスについて調べましたが、体幹を鍛える胸式呼吸を用いるエクササイズということぐらいで、今一つ根拠がはっきりしません。
どういうものか知りたかったので、手っ取り早く教室に通ってみました。
ちょうど1年が経過し、最近になってやっとピラティスのことが分かるようになってきました。
素人目線ならではのリアルな体験に基づいた発見です。
呼吸法の根拠
ヨガは腹式呼吸、ピラティスは胸式呼吸というのは「それ知ってるよ!」な情報ですが、なぜピラティスは胸式呼吸なのか?不思議じゃありませんか?
しかも、どうやったら意識的に胸式呼吸ができるのでしょう?
胸式呼吸は肺活量が活発になりトレーニング効果がアップするとかいう説明は聞いたことがありますが、実はもっと単純な理由でした。
ピラティスが胸式呼吸な理由
ピラティスは基本的に腹筋を入れた状態で動作をします。
おへそが背中にくっつく程に腹筋を働かせ、なおかつ、みぞおちに力を入れて肋骨(ろっこつ)を閉じるイメージでお腹をギュッと小さなパックにします。
でも肩の力は抜きます。基本姿勢がこれです。
座ったままでいいので、ちょっとやってみてください。
お腹まで深く息が入りません。
ということは、胸で呼吸するしかありませんよね。
この基本姿勢をベースにして、さらに負荷をかける動作を行うため胸式呼吸するしか手段がないというワケです。
これが胸式呼吸の根拠です。
逆を返せば、腹式呼吸ができるようでは正しく動けてないことになります。
ヨガが腹式呼吸な理由
ちなみにヨガは深い呼吸とともにすべての動作を行います。
腹筋を入れたままポーズを取ることはほぼありません。
筋肉をゆっくり伸ばしながら、そこに酸素を送り込むイメージですから深い腹式呼吸が基本となります。
体幹の鍛え方の根拠
ピラティスもヨガも体幹を鍛えるエクササイズと言われてますが、それぞれの違いはどこにあるのでしょう。
可動域の小さいピラティス
体幹を鍛えるエクササイズなら体を大きく動かすのだろうと思っていましたが、意外にも可動域は少ないです。
基本姿勢で腹筋を働かせて肋骨を閉じているため、他の部位を大きく動かそうとしても動きが制限されるのです。
この制限された状態が、インナーマッスルといわれる腹筋や腹斜筋、内転筋などを鍛えることに繋がります。
大きく動かす方が効果があると思いがちですが、ピラティスでは間違いです。
大きく動けるのは正しい基本姿勢がとれてない証拠なのです。
可動域の大きいのヨガ
ヨガでは普段使わない部分を大きく柔らかく動かすことで、全身の柔軟性を高めることが目的でもあるため可動域は大きいです。
ヨガは動きに制限をかけてはいけません。
「こんなポーズできるワケない」とマインドにも制限をかけてはいけない、と教えられました。
ヨガではバランスをとるポーズが多いためインナーマッスルも同時に鍛えられるのです。
集中と瞑想
ピラティスはインナーマッスルに集中するエクササイズです。
動きや呼吸とともに目線も重要で 、目を閉じて動作することはありません。
ヨガは集中を通り越して瞑想に入るという、なんとも精神的なエクササイズです。
動きを通して自分の身体の声を聴くことが目的の一つなので、目を閉じて集中することは重要です。
最後に
ピラティスに通い始めた当初は、ヨガとの違いが分からず大きく体を動かしていました。
当時の先生には「体が柔らかすぎるね」と言われたけれど、褒められたのか注意されたのか?その意味も分からずじまい。
その後、基本姿勢に厳しい先生に代わり、基本姿勢を忠実に守ると深い呼吸ができないこと、大きく体を動かせないことが徐々に分かってきたのです。
いかがだったでしょうか?
今回は、実際に体験して初めて「そういうことだったのか!」と分かったことをご紹介しました。