コーヒーについては、アルツハイマー予防、心臓疾患での死亡リスクの低下、大腸がんの予防など、さまざまな情報が溢れています。
食後にコーヒーを飲めば落ち着くし、リラックス効果、眠気覚まし、ダイエット効果は周知の事実です。
しかし少し前に、気になる記事を目にしました。
美肌を目指すならコーヒーを飲むべきでない?
アンチエイジングの研究者として一世を風靡し、エイジングケアに特化したスキンケア商品やサプリメントの開発者でもあるアメリカ人皮膚科医ぺリコン医師。
そのドクターペリコンが「美肌を目指すならコーヒーを飲むべきではない」と言っているのです。
何故なら、コーヒーにはストレスホルモンとして知られる「コルチゾール」の分泌を促進させる作用があるからです。
コルチゾールの何が悪いのか?
コルチゾールは副腎から分泌されるストレス関連ホルモンで、体を緊張(ストレス)状態にするものです。
コーヒーを飲むと数時間は覚醒度を高めて気分を改善するものの、その後、疲れやすくなるという副作用をまねきます。
具体的な悪影響とは
・コラーゲンの生成を阻害。
・血糖値を上げ高血糖や、美肌の大敵「糖化」を引き起こす。
・血流悪化、動脈硬化、糖尿病などのリスク。
・飢饉に備えて脂肪を蓄えさせる作用が、内臓脂肪や肥満をもたらす。
・副腎が疲弊することで、免疫系統を弱め感染症にかかるリスクが増す。
また、加齢に伴いコルチゾールの分泌量は自然に高まるものですが、コーヒーを飲むことでコルチゾールを大量に分泌すれば、わざと老化した体の状態を作ることになるのです。
まだある!コーヒーの弊害
コーヒーに含まれる有効成分としては、抗酸化作用のポリフェノールが有名です。
中でも強力な抗酸化作用を持つクロロゲン酸がコーヒーには豊富に含まれます。
抗酸化作用といえば、美容や健康に良い働きをしてくれるはずでは?
「女性ホルモンの代謝を妨げる」
クロロゲン酸を大量に体内に取り入れるとホルモン代謝に必要な酵素を消費し、女性ホルモン「エストロゲン」の代謝を妨げることが分かっています。
「ビタミンの低下」
コーヒーを大量に飲むほど、血漿ビタミンB濃度が低下することが分かりました。
1日4杯以上飲む人は、飲まない人に比べて葉酸が11.7%、ビタミンB6が14.1%、ビタミンB2が5.5%低下します。
ビタミンB群は、肌細胞の再生に深くかかわる栄養素です。
コーヒーとの付き合い方
冒頭にも書いたようにコーヒーのメリットはよく知られていますが、デメリットについてはあまり聞いたことがありませんでした。
こうして調べてみるとメリットとデメリットは紙一重に思えます。
しかしコーヒー自体が必須栄養素ではないため、美肌作りを阻害するリスクをおかしてまでも積極的に飲み続ける必要はありませんね。
肌をベストな状態に保ちたいならば、いつものコーヒーをカフェインレスに置き換えたり、がぶ飲みを控えるなど、上手に付き合うとよいのではないでしょうか。